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仙台支部

先日、毎日新聞に仙台のピンクチラシ減少と言う記事がありました。
現在仙台のピンクチラシは1999年に比べ1000分の1以下に減少しております。 当時NYタイムズ日本版にも国内最悪の状況と書かれた仙台のピンクチラシ問題も現在は国内で最もピンクチラシの少ない繁華街に変わりました。 この仙台のピンクチラシ問題に私たちがどのように取り組んできたかレポートいたします。

ピンクチラシ対策
仙台でピンクチラシの問題に取り組んで私たちが解決に要した年数は5年である。
最初に取り組んだのは1999年からである、当時の仙台市国分町におけるピンクチラシの実態は間違いなく国内最悪のものであった。特に国分町2丁目においてはピンクチラシのない壁は存在せずまったくコントロールされていない状況であった。私と私の仲間たちでこの問題に対して最初に行なった行動は徹底してまず剥がして行く事であった。
当時そこの住民たちは自分の家やビルにこの様な違法なビラが貼られても剥がす事ができなかった、なぜならばこの様な行為を行なっている者から自分の管理物件であれ剥がしたりすれば仕返しをされるのではないかと考えていたからである。 そこで私たちは剥がす事ができない地域の人たちに対し剥がしも大丈夫だということを実践して見せなければならないと考えまず自分たちだけで剥がし始めました。 その後に地域の方々との懇談会などの場で自分のビルは自分で皆が剥がすという取り組みをしていただけるよう働きかけ、また同時にそれでも怖くて剥がせないと言う方の所は私たちがこれからも剥がすと言う方法で少しずつピンクチラシをは られたら剥がす・剥がしても大丈夫という環境を作っていきました。 この様な活動を始めてから2年くらいたった時、市・県もこの状況の深刻さから条例の制定などの動きが始まり、徐々に状況は改善に向かいました。 また一方で張る側への対応も必要でしたので、ピンクチラシを貼っていたり・所持している者を交番につれて行くなどの強いコントロールも同時に行なった。 2000年当時1年間にピンクチラシを貼っていたり・所持している者を150回以上を交番に連行していた。
現在、仙台市国分町のピンクチラシは1999年当時に比べ1000分の1に以下に減少しております、しかしながらそのピンクチラシが現在他の地域に移動したという事はありません。
2000年の夏に最もピンクチラシの多かった国分町2丁目でピンクチラシを貼ることが警察や地域住民のパトロール活動強化によって難しくなってくると他の警察管轄区や周辺地域にピンクチラシの貼られる状況も一時ありましたが新しくピンクチラシやはられた警察署や地域住民の適切な対応により一時的に他の地域でも見られたピンクチラシはまもなくなくなりました。
ピンクチラシにはいろいろな種類が存在しておりますがここで言うピンクチラシとは売春を目的とした手のひら大のビラであります。このようなビラは多くの場合、暴力団による組織売春でありビラを貼る行為そのものも売春あっせん防止法違反容疑となります。このようなピンクチラシに対応するために各都道府県でピンクチラシ防止条例などを作り対応しておりますが宮城県のピンクチラシ防止条例はピンクチラシの撒きチラシ行為のみならずピンクチラシの所持も罰則規定の対象としているところが画期的な条例であり、他の都道府県においても今後参考になるものと思われる。またこのピンクチラシとは別に、最近はデリバリーヘルスのA4大の広告が電柱などに多く貼られているのも全国的に広がりを見しておりますがこのようなビラへの対策も今後は急務となっております。
ピンクチラシを無くしていく活動のなかで16歳でピンクチラシの撒きチラシ行為を請け負い行なっていた少年や、撒きチラシ行為を目撃し注意をしてきたものに対し暴行振るう者などもおりましたが最終的には皆あの時注意されてよかったとお礼を言いに来ることも大変多いです。パトロール活動中においてピンクチラシを貼っている行為を見つけた場合必ず交番につれて行くという姿勢をとりました、このような行為をしている者の多くはアルバイトで一時的に行なっている者が多いので交番に行くことにより自分がやっていることの犯罪認識を強く持ってもらいそのことにより即日このような違法なアルバイトやめるケースが少なくないからであります。またこの様な違反行為を行なっている者の中には他の犯罪を行なっている者も多く別の件で指名手配や捜査対象になっているケースもあります。 したがってピンクチラシを貼っているなどの行為を現任した際は交番につれて行くかパトロールカーを呼ぶなど強いコントロールは犯罪減少には有効であります。 また、他の都道府県でもこのようなピンクチラシによる、組織売春が多くの歓楽街で行なわれておりますが札幌市ススキ野では適切な取り組みの結果減少の結果が出ております。現在もっともこのような組織売春のビラが多いのは渋谷・六本木でありこのような地域でも適切な対応が求められます。このようなピンクチラシが撒かれる事、そのこと事態も迷惑行為でありますが、そのような犯罪行為がその地域で可能ならば強盗・殺人・麻薬密売などの犯罪を行なっても大丈夫なのではないかと犯罪者に思われてしまい、問題のある人たちが多く集まり崩壊への道をたどることとなります、そのようなことにならないためにピンクチラシを撒き散らす行為を今止めさせなければなりません。このような比較的小さな犯罪を予防できればもっと深刻な犯罪もよくしすることができるのですから。

NPO法人日本ガーディアン・エンジェルス
仙台支部 コーディネーター 加藤和俊



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